対話における相づち表現の考察 : 「そうですか」「そうですね」等を中心に

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  • A Study of Japanese Verbal Responses : "So-desuka" "So-desune"

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本研究は、「そう」という形式を含む相づち表現「そう」「そうだ・そうです」「そうですか」「そうですね」を中心に、その用法を分析することによって、相づちによって表現される話し手の立場・態度の様相の一端を示したものである。「そう」系の相づち表現は、その用法上、話題・情報に対して話し手が積極的に「同意」を表明する場合と、情報の「受容」の表明にとどまる場合との、二つに大別される。それらは共起する感動詞によって、「感心」「思案・納得」「気づき・驚き」「肯定」など、さまざまな副次的な表現意図と合せて表出される場合がある。そのうち「思案・納得」「気づき・驚き」は、「受容」「同意」のどちらとも共存可能であるが、「感心」は「受容」とのみ、「肯定」は「同意」とのみ共存する。こうした分析から、相づち表現の意味構造が幾つかの層の表現意図からなる、重層的なものであることが予想される。

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