「すみません」の社会言語学的考察
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説明
日本語の感謝とわびの「定式表現」には、「ありがとう」「ごめんなさい」のような典型的な表現のほかに「すみません」のように感謝にもわびにも使うことのできる表現がある。本稿では、感謝の「すみません」の使用制約と使用場面の世代差を調査し、さらに「すみません」の機能の分析を試みた。感謝の「すみません」は、使えない場面があるが、若い世代の軽い感謝のことばとして、目上やソトの人に多用される。逆に上の世代では、目下や友達(ウチ)に対して使われる傾向がある。「すみません」は感謝やわびに使われるだけでなく、話の場づくり、話題づくり、さらに会話を円滑にすすめる機能をもっている。
収録刊行物
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- 言語文化と日本語教育
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言語文化と日本語教育 6 36-46, 1993-12-04
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677926842624
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- NII論文ID
- 120002836012
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- NII書誌ID
- AN10426480
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- ISSN
- 09174206
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- HANDLE
- 10083/50124
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles