「だけに」「ばかりに」の接続助詞的用法について(水谷信子先生退官記念号)
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説明
「だけに」「ばかりに」の接続助詞的用法について、前件Aと後件Bのつながりから細かく分類し、相違を考えた。「だけに」は、ABのつながりが当然か予想外か、Aという状況によりBが強化されるか、ABの内容が対照的か、などによって(1)「…だからさすがに・やはり」(2)「…だからいっそう」(3)「…だからかえって」の大きく三つに分けられ、さらに細分できる。「ばかりに」は、後件Bが好ましくない事柄かどうかで二分できる。また相違を見ると、「だけに」は「だけ」の程度の意味を、「ばかりに」は限定の意味を表しており、ABを結び付ける際には、「だけに」は聞き手の共感(了解)に基づき、「ばかりに」は話し手の主観に基づく。
収録刊行物
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- 言語文化と日本語教育
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言語文化と日本語教育 9 87-98, 1995-07-01
お茶の水女子大学日本言語文化学研究会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677928701056
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- NII論文ID
- 120002836044
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- NII書誌ID
- AN10426480
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- ISSN
- 09174206
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- HANDLE
- 10083/50156
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles