緑化が被験者に与える緊張感の変化 : 歯科医診療室を事例として

書誌事項

タイトル別名
  • Change in the Subject's Level of Tension with Interior Greenery : The Case of a Room at a Dentist
  • リョッカ ガ ヒケンシャ ニ アタエル キンチョウカン ノ ヘンカ シカイ シンリョウシツ オ ジレイ ト シテ
  • リョクカ ガ ヒケンシャ ニ アタエル キンチョウカン ノ ヘンカ シカイシンリョウシツ ヲ ジレイ トシテ

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説明

近年,環境の質の向上などを目的とした医療現場での緑化が増加している。緑化は,その効果・機能の一つとしてヒトに心理的生理的な影響を及ぼすといわれている。実際の医療現場における緑の利用の現状を鑑み,心身へのストレス緩和やリラックスの効果を調べるため,歯科医診療室にて治療を行わない実験のためだけの被験者をモデル患者として心拍数および血圧から計測するRPP値を指標として,観葉植物,切花およびハーブが緊張感の緩和に与える効果を調べた。順序などを入れ替えて行った実験においては,植物がない場合に比べ,観葉植物がある場合と芳香性のある切花およびハーブがある場合では,RPP値が低くなった。また,観葉植物のみの場合と比べ,切花およびハーブの寄せ植えがあると,緊張感を緩和する効果がより顕著となることが示唆された。歯科医診療室において,緊張によって比較的高い値となるRPP値は実験を繰り返すことによる「慣れ」が生じ,反復実験では,1回目よりも2回目は増減値が小さくなることが示唆された。しかし,2回目の繰り返しによる「慣れ」によりも,植物があることによる緊張の度合いの緩和効果は高いことが示唆された。

Recently greenery in medical offices for the purpose of improving the amenity is becoming popular. It is generally known that greenery influences people, both mentally and physically. This study aims to clarify the effect of interior greenery in a medical office. The rate pressure product (RPP) which reflected heart rate and blood pressure was taken in the following three situations in the medical examination room at a dentist. In case 1, there was no plant in the room, in case 2, three foliage plants and in case 3, three foliage plants and flowers. The RPP values were taken with the following two orders, 1-2-3 and 3-2-1. The highest RPP was shown in the case of 1, second was the case of 2 and the lowest was the case of 3. This showed that the effect of three foliage plants and flowers in alleviating the tension of subject was the greatest among the three situations.

E

13

KJ00005049287

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被引用文献 (6)*注記

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