UCLA小児歯科におけるOpen Airway Techniqueを用いた全身麻酔管理方法に関する検討
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説明
Open Airway Technique(OAT)は、気管挿管せずに全身麻酔管理を行う方法であり、我が国で行動調整法の一つとして用いられる深鎮静(Deep sedation)に近い管理方法であるが、気道の問題が指摘されており、また医療歯科保険の問題があるため、本邦で実施している施設は少ない。しかしながら、UCLA(University of California,Los Angeles)の歯科麻酔科では小児歯科の全身麻酔に通常行われている管理方法であり、カリフォルニア州の他の歯学部病院でも一般的に行われている方法である。そこで今回、UCLAの小児歯科で2015年3月~8月にOATが行われた65例の診療録をretrospectiveに調査し、OATの有用性や安全性について検討した。結果、以下の示唆が得られた。1)塩酸ケタミン、ミダゾラム、ハイドロモルフィン塩酸塩、プロポフォールの4剤を工夫して使用することで日帰り全身麻酔が可能となる。2)術前の絶飲水食を厳重に行うことで安全に管理できる。3)デキサメタゾン、ケトロラック、オンダンセトロンの併用は、全身麻酔後の不穏・興奮・嘔吐などを予防する。
収録刊行物
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- 奥羽大学歯学誌
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奥羽大学歯学誌 43巻 (1-2号), 5-10-, 2016-06
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282812601063936
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- NII論文ID
- 120005894295
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- ISSN
- 09162313
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles