粉末フェノール樹脂接着剤を用いたパーティクルボード(林学部門)

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タイトル別名
  • 粉末フェノール樹脂接着剤を用いたパーティクルボード
  • フンマツ フェノール ジュシ セッチャクザイ オ モチイタ パーティクル ボー
  • Particleboards with powdered phenolic resin adhesive (Forestry)

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説明

市販の粉末フェノール樹脂接着剤を用いて10mm厚単層ボードを製造し, ボードの材質に及ぼすマット含水率と含脂率の影響について検討した。予備実験として行った合板の製造試験によると, 気乾含水率の単板は勿論のこと, 含水率23%の単板でも粉末接着剤を用いて通常の方法で接着可能であり, 接着剤の散布量70∿80g/m^2で良好な接着力が得られる。粉末接着剤を用いて製造したボード(粉末ボード)のMORとMOEは, いずれの含脂率の場合もマット含水率が増加するとともに増大し, 含水率20%で最大値となり, またはく離強さも同様な傾向を示した。これは, 接着剤がパーティクル表面に均一に付着するとともに, 含有水分の一部が接着剤の溶解と硬化反応に, 残りの水分が熱圧締によるパーティクルの塑性化, 圧密に有効に作用したことによると考えられる。一方, 液状接着剤によるボード(液状ボード)の曲げ性能は, 含脂率の増加によって増大するが, その上昇率は低含脂率域(5∿10%)で顕著である。

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