卒業生を通した「教育の成果」の点検・評価方法の研究

機関リポジトリ HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Educational Outcome through Graduates
  • ソツギョウセイ オ トオシタ キョウイク ノ セイカ ノ テンケン ヒョウカ ホウホウ ノ ケンキュウ

この論文をさがす

抄録

本稿は,高等教育における教育の成果を測定し,教育活動を点検評価し,そして教育の改善に結びつけていくための方法として,『卒業生調査』を論じる。実際の調査研究事例をもとに,効果的な「成果」検証方法と指標システムの開発とについて検討を行った。特に,他のさまざまの点検評価手法と比較して,取り組むために周到な準備(個人情報保護法への対応なども含めて)が求められるが,その分,点検・評価から教育改善へと進むための確実・有益な情報となることを論じた。2つの卒業生調査研究の事例(日欧大卒調査,九州の短大調査)をもとに,卒業生調査を通して各大学・短大が説明責任を果たすとともに,「若者の社会的自立」にむけての問題の把握,改善へのアプローチの検討にもつながっていくことが確認された。特に,こうした点検評価,教育改善が実際に教育活動に直接関わる関係者によって発見され,また大学・短大を取り囲むステークホルダーとともにそれが認識されることによって,改善への具体的な行動計画につながっていくことが示された。

1.課題の設定 2.教育の成果へのさまざまのアプローチの比較 3.卒業生調査の方法論 4.卒業生調査の事例1:政策科学的,学術的な調査 5.事例紹介2:教育の点検・評価から教育改善への調査-短期大学の卒業生調査 6.教育の成果を点検・評価し若者の自立を促進する指標システム構築に向けて ABSTRACT

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ