放射妨害波測定における測定距離と電界強度の相関関係の模擬波源を用いた検討 : 環境電磁・EMC

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タイトル別名
  • 放射妨害波測定における測定距離と電界強度の相関関係の模擬波源を用いた検討
  • ホウシャ ボウガイハ ソクテイ ニ オケル ソクテイ キョリ ト デンカイ キョウド ノ ソウカン カンケイ ノ モギハ ゲン オ モチイタ ケントウ
  • Investigation of Relations between Measurement Distance and Electric Field Strength for Radiated Emission Test Using Artificial Radiation Source

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説明

電子機器から放射される電界強度は10mまたは3mの距離において規定されている.しかしながら,3mでの試験結果と10mの試験結果の間にはいつも相関関係が存在するとは限らないことが指摘されている.本論文では,放射電磁界の解析値を求めることが可能な模擬波源を用いて,理論解析,測定の両面から電界強度と測定距離の関係を検討している.検討の結果,10mの距離における電界強度を基準とした相対電界強度の30MHzから1000MHzの平均値は,水平偏波では距離の-1.17乗に,垂直偏波では距離の-0.71乗に比例し,標準偏差は10mからの距離の比が大きくなるに従い増加し,3mの距離では水平偏波では5dB,垂直偏波では2dBとなることが分かった.また,解析の結果,受信アンテナを変化させる高さを高くすることや受信アンテナを機器より等距離で変化させることにより距離依存性は改善でき,水平偏波では2mの距離までほぼ距離の-1乗に比例することが分かった.垂直偏波では5m以内の距離において,近傍電磁界の影響が小さいにもかかわらず,電界強度は距離の-1乗に比例しないことが分かった.

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