集団式の認知行動療法を用いた大学生の就職活動不安に対する予防的介入プログラムの開発と有効性の検討

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タイトル別名
  • シュウダンシキ ノ ニンチ コウドウ リョウホウ オ モチイタ ダイガクセイ ノ シュウショク カツドウ フアン ニ タイスル ヨボウテキ カイニュウ プログラム ノ カイハツ ト ユウコウセイ ノ ケントウ
  • Development and Effect of a Group Cognitive Behavioral Therapy Program on Preventing Job-hunting Anxiety in Undergraduates Students

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抄録

本研究の目的は,大学生の就職活動不安に対して認知行動療法に基づく集団式の予防的介入プログラムを開発し,その有効性を検討することであった。予防的介入プログラムは,社会的スキル訓練,問題解決訓練,認知再構成法から構成された全4回のプログラムで,授業外の時間を利用して実施された。予防的介入プログラムを受けない統制群を比較対象とし,スクリーニング時点のPre期,予防的介入プログラム実施直後のPost期,Post期から3ヶ月後のFollow Up期(FU期)の3時点で効果測定を行なった。その結果,就職活動不安の構成要素であるサポート不安,活動継続不安は,Pre期に比べてPost期およびFU期で低減していた。準備不足不安や問題解決能力では予防的介入プログラムの効果が認められなかったが,就職活動の段階に応じて全体として変動することが示唆された。媒介変数になると想定されたネガティブな自動思考,問題解決能力,社会的スキルでは予防的介入プログラムの効果が認められなかった。

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