A study of social studies practice in junior high school by qualitative approach -Through a lesson analysis of binary conflict situations-

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  • 質的アプローチによる中学校社会科実践の検討 ―二項対立場面の授業分析を通して―
  • シツテキ アプローチ ニ ヨル チュウガッコウ シャカイカ ジッセン ノ ケントウ : ニコウ タイリツ バメン ノ ジュギョウ ブンセキ オ トオシテ
  • シツテキ アプローチ ニヨル チュウガッコウ シャカイカ ジッセン ノ ケンキュウ ニコウ タイリツ バメン ノ ジュギョウ ブンセキ オ トオシテ

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Abstract

本研究の目的は,批判的思考力の育成を目指した中学校社会科授業実践において質的アプローチ(授業分析)を通して,具体的な生徒の姿で実証的検討を行うことである。特に「批判的思考力」「二項対立場面」を実践のキーワードに,中学校1年生の社会科実践を通して,検討を行った。その結果,二項対立場面を設定したことで,他者の意見に耳を傾け,自分の考えを再度別の視点から捉え直そうとする姿を捉えることができた。また,EU そのものの問題が,世界全体にどのような影響を与えているか(与えようとしているか)を考察しようとする姿を見出すことができた。さらに,離脱か,残留かといった二元論から,留保条件を付けつつ合意を図ろうとする姿もあった。このように,当事者ではなくとも,EU が抱える不安定さのリアリティを再構築して,離脱か,残留かを「行き来」することを体験したことで,批判的思考力の育成が図られたと考えられる。

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