鳥取・三徳山三仏寺奥の院(通称:投入堂(なげいれどう))を題材とした授業「日本一危険な国宝」

書誌事項

タイトル別名
  • “The most demanding National Treasure of all”-a class about Mitokusan Sanbutsuji Temple Okunoin(called “Nageire-do”) in Tottori prefecture
  • トットリ ・ サントクサン サン ブツジ オクノイン(ツウショウ:トウニュウドウ(ナゲイレ ドウ))オ ダイザイ ト シタ ジュギョウ 「 ニホンイチ キケン ナ コクホウ 」

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抄録

各教員が担当する科目の中で、科学技術的な観点を取り入れた授業を実施するという、私立の理工系大学附属高等学校での取り組みに関する実践報告。役行者の伝説とともにある鳥取県の投入堂をテーマとして、ロイロノートを用いた教材を作成し、タブレットで授業を行った。結果、当初に掲げた目標(古代の建築様式や工法について学び、建築物を建てるには無理のある場所に堂のある理由について考え、古典を読む上では前提となる古代の宗教観と建造物との関係性を知り、首都圏以外の文化への興味・関心を高めること)を達成できた。加えて、研究討議での意見を通じて、ICT機器の効果、私学における独自の取り組み、地域の歴史や文化への興味・関心といった点おいて、今後の課題や新たな展開へとつながる発見があった。特に私学の特性を生かす点においては、その教育方針に基づき、ICTの環境や教具を生かす、新しい授業の形を模索し続けていくことが 肝要である。

収録刊行物

  • 人文研究

    人文研究 (206), 37-54, 2022-09-30

    神奈川大学人文学会

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