感覚と博物館体験に関する文献調査からの考察 : 体性感覚に着目して

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書誌事項

タイトル別名
  • Literature Review on the Senses and the Museum Experience : Focusing on the Somatic Senses
  • カンカク ト ハクブツカン タイケン ニ カンスル ブンケン チョウサ カラ ノ コウサツ : タイセイ カンカク ニ チャクモク シテ

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説明

人の感覚と博物館体験、その中でも特に体性感覚に着目して文献調査をおこない、現時点までの研究動向を把握し、今後の課題や可能性について検討をおこなった。感覚については、触覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚、固有感覚、深部感覚、運動感覚、多感覚を文献調査の対象とした。近年では、単一の感覚のみに注目することへの反省から、多感覚に注目した展示や研究がすすめられてきていることが分かった。一方で、体性感覚が他の感覚モダリティとは異なり、感覚受容器が全身に分布していることに言及し明記したうえで研究をすすめた論文は、本調査では見つからなかった。また、体性感覚及び固有感覚、深部感覚、運動感覚のキーワード検索では収集されなかったが他の感覚で収集された論文の中には、体性感覚の存在が見落とされている可能性のある論文もあった。今後、体性感覚の感覚モダリティの特徴をふまえたうえで、博物館体験に関する研究をすすめていくことで新たな知見へとつながることを期待したい。

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