COVID-19パンデミックにおいて国際看護論演習をハイブリッド方式で実施した効果

書誌事項

タイトル別名
  • Learning Effects of International Nursing Study Through Hybrid Method with COVID-19

抄録

「国際看護論演習」は2020 年3 月からCOVID-19 パンデミックの影響を受けて、海外演習を2 年間とり止めていたが、2022 年はハイブリット方式で実施した。最初にフィリピンのアワレディオブファティマ大学(Our Lady of Fatima University、以下OLFU) 看護学部と2 日間の オンライン交流を行い、次いでタイのブラパ大学(Burapha University、以下BUU)看護学部 を訪問して対面で8 日間の演習を実施した。学生はハイブリッド方式の利点を享受できた。学内での事前学習を得てオンライン交流・対面演習に臨み、訪問先のタイでは、看護学生や教員、 看護職、地域の人々との交流を通して、「文化、保健医療・看護、社会経済状況、日本との違 い、国民性」について学修することができた。しかし、オンライン交流は即効的な実行、経済 的な利点が認められたが、対面交流と比べ時間的制約、語学力不足によるやり取りの限界など の課題が浮き彫りとなった。対面交流ではその場の状況を五感で感じながら知識を習得し、コ ミュニケーションの取り方も学生ならではの方法を取り入れ多様であった。タイに於ける対面 演習を通して学生たちは、客観的に日本の保健医療看護事情及び社会の状況について再考した ばかりでなく、多様な価値観を認識する機会となった。

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