昭和・平成・令和の時代に和漢診療学に携わって

書誌事項

タイトル別名
  • Engagement in Japanese Oriental Medicine in the Showa, Heisei, and Reiwa periods

抄録

第97回富山大学医学会学術集会教授退任記念講演会において,昭和・平成・令和の時代に和漢診療学に携わった経験をもとに,和漢診療学とは何か,富山医科薬科大学および和漢診療室設置の経緯,現代における漢方の動向(漢方製剤等の生産金額の推移と漢方を取り巻く動向,漢方のエビデンス,漢方医学教育),和漢診療学講座の歩み(沿革,教育,研究),現代医療における漢方の役割と留意点(漢方の役割,漢方薬の副作用)について解説した。昭和の後期は医療用漢方製剤が認可され,処方が急速に普及した時代であった。平成の時代は漢方のエビデンスが徐々に蓄積し医学教育にも導入されたが,一方で新たな副作用が認識された時代であった。令和の時代は現時点では何とも言えないが,我が国の貴重な医療資源として,漢方が今後とも適切に活用され続けることを祈念する。

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