「がん看護に関するキャリアディベロップメント」に関する実態調査

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タイトル別名
  • 「 ガン カンゴ ニ カンスル キャリアディベロップメント 」 ニ カンスル ジッタイ チョウサ
  • がん看護に関するキャリアディベロップメント
  • An actual condition survey on “career development regarding cancer nursing”

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説明

本研究の目的は,看護職者のキャリアディベロップメント支援のための継続教育プログラムの構築の基礎資料を得るために,A県下の看護職者のがん看護に関する学習状況やキャリア志向の実態を明らかにすることである.A県下病床数100床以上の外・内科を併設する病院17施設の看護職者1017名中686名(回収率67.5%)を分析対象とした.結果,がん看護に関する学習項目全てにおいて学習ニードが高かった.また,がん看護の学習機会を持つ者や学習の阻害要因はないと回答した者が多かった.職業的満足感では“看護の仕事にやりがいを感じている”“仕事上での目標がある”と回答した者が多く,“今の看護の仕事に満足している”とした者は約半数であった.がんに関する資格取得希望者は少なかった.がん看護に関する学習ニードと対象者の背景および学習機会,阻害要因,キャリア志向との関係については,学習機会があると回答した方が学習ニードの合計得点の平均値が高かった(P<0.05).また,阻害要因があると回答した方が学習ニードの合計得点の平均値が高かった(P<0.05).職業的満足感では“看護の仕事にやりがいを感じている”で〈そう思う群〉の方が学習ニードの合計得点の平均値が高かった(P<0.05).“仕事上での目標がある”では〈そう思う群〉の方が学習ニードの合計得点の平均値が高かった(P<0.05).“今の看護の仕事に満足している”では〈思わない群〉の方が学習ニードの合計得点の平均値が高かった(P<0.05).資格取得希望者の方が学習ニードの合計得点の平均値が高かった(P<0.05).以上より,がん看護に関する学習ニードの高さが示された.がん看護に関するキャリアディベロップにおいて,施設側と教育側の連携と学習ニードを充実させていくことが鍵となることが示唆された.

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