地域看護学実習に臨む看護系大学生の学習目標の分析

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タイトル別名
  • チイキ カンゴガク ジッシュウ ニ ノゾム カンゴケイ ダイガクセイ ノ ガクシュウ モクヒョウ ノ ブンセキ
  • Analysis of the learning-targets of the nursing university students during practicum of community health nursing

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説明

【目的】本研究の目的は,地域看護学実習において,看護系大学で学ぶ4年次学生がどのような学習目標を持って臨んでいるのかを明らかにすることである. 【方法】地域看護学実習開始1ヵ月前に,実習要項に沿って実習目標および方法について説明を受けた後,学生92人が考え,記載した学習目標(保健所実習で学びたいこと,市町村実習で学びたいこと)の内容を分類した. 【倫理的配慮】学生には,研究目的を説明したうえで,研究への協力の有無は成績評価とは無関係であること,研究資料としての提供は自由意志であること,協力の諾否により不利益はもたらさないことを説明した.学生の学習目標の内容分類にあたっては,氏名や実習先を伏せ個人を特定できないようにした. 【結果】保健所実習における学習目標は,「保健師の業務や役割の学習」,「保健所の連携機能に注目しての学習」,「健康危機管理についての学習」,「地域の特性を考慮した学習」,「自己の関心に基づく焦点化した課題学習」に分類された.市町村実習における学習目標は,「保健師の業務や役割の学習」,「地域の特性を考慮した学習」,「自己の関心に基づく焦点化した課題学習」に分類された. 【考察】内容は抽象的なものから具体的なレベルのものまであった.市町村の学習目標からは,保健所の場合より地域に密着した保健師活動について学ぼうとする姿勢が窺えた.近年,各市町村が工夫を凝らしたホームページにより詳細な地域情報の提供を行っており,実習地域の事前学習で地域特性をイメージしやすく関心も高まったためと思われる.

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