3年制看護系短期大学教員のFaculty Development(FD)の実践と意識 : FD研修前の調査からの分析

書誌事項

タイトル別名
  • The Recognition and Practicing of Faculty Development among Teaching Stuffs of Junior College of Nursing : Analyzing a Questionnaire Survey Done Before a Workshop of Faculty Development
  • 3ネンセイ カンゴケイ タンキ ダイガク キョウイン ノ Faculty Development FD ノ ジッセン ト イシキ : FD ケンシュウマエ ノ チョウサ カラノ ブンセキ

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説明

看護系短期大学である本学教員のFaculty Development(FD)活動に関する意識と実践の現状を明らかにすることを目的として、アンケート調査を行った。平成15年7月に、本学の全教員38人に対して、無記名自記式の調査を行った。FDとは、「大学教員の教育力の向上」と限定し、記述された回答を、意味ある1文脈を1カードとして整理、KJ法で分類した。FD活動に対する回答内容から、各教員を初歩的段階、中間的段階、実践的段階の3段階に分類し、その意識と実践に関する記述内容を整理し、分析した。 その結果、以下のことが明らかになった。 (1)本学教員のFD活動は、研究会や学会への参加などによる自己研鑚が最も多く、研究と教育を一体化して捉えて教育力の向上を目指していた。 (2)FDの実践的段階にある人は、学生からの意見を意図的・系統的に聞いており、授業改善に積極的に取り組んでいた。 (3)本学においては、多くの教員が臨地実習指導に関するFD活動を行っているが、回答内容の中には臨地実習に関する記述が少なかった。 FD活動による教員の教育力の向上は、学生のみならず、看護サービスを受ける人々であることを認識して、教育活動を実践していくことが必要であることが確認された。

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被引用文献 (1)*注記

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