人の健康と活性酸素

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  • HumanHealth and Active Oxygen
  • ヒト ノ ケンコウ ト カッセイ サンソ

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地球上に好気的生物が25億年前に誕生し、光合成で生じる廃棄物としての酸素が生成され、その一部が活性酸素となった。活性酸素は人の健康や様々な病気と深く関係している。活性酸素にはスーパーオキシド、一重項酸素、ヒドロキシラジカル、過酸化水素、オゾン、過酸化脂質などが含まれる。食物から摂取するビタミンC、E、カロチノイド、ポリフェノール類などは、これらの活性酸素を消去する抗酸化物質である。また生体が産生する酵素でスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼも抗酸化物質である。抗酸化能の測定法はいくつか知られているが、筆者らが開発したクメンヒドロペルオキシド/ヘモグロビン・メチレンブルー法もその一つである。健康を維持するためには高コレステロール、喫煙、高血圧などの生活習慣病の危険因子を避ける事が重要である。これらはいずれも活性酸素の一種である酸化LDLや一酸化窒素と関係している。また健康を維持するためには良質な蛋白や抗酸化物質を有する緑黄色野菜、お茶などの摂取で体内の抗酸化物質を維持すること、さらに適度な運動で抗酸化酵素の高いレベルを維持する事が重要である。

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