粗飼料成分に対する一般分析法と Van Soest 法の比較 : III. サイレージにおける比較(農学部門)

書誌事項

タイトル別名
  • 粗飼料成分に対する一般分析法とVan Soest法の比較-3-サイレージにおける比較
  • ソシリョウ セイブン ニ タイスル イッパン ブンセキホウ ト Van Soe
  • Comparison of the ordinary method and the Van Soest method on analysis of roughages : III. Comparison of the methods with silages of different growth stages of soiling oat and Italian ryegrass (Agriculture)

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抄録

前報に引き続いて, 粗飼料の栄養成分を分析しその価値を知ろうとする場合, 一般分析法とVan Soest法の二者間にどのような得失があるかを採取時期の異る材料で調製されたサイレージにて検討した。材料はエンバクおよびイタリアン・ライグラスを用いた。前回の乾草で比較した試験においては一般分析法の粗繊維とVan Soest法のNDFおよびADFの間に有意な高い相関がみとめられたが, サイレージにした場合には, エンバクで粗繊維とADF間に, イタリアン・ライグラスで粗繊維とNDF間のみにみとめられただけであった。その結果サイレージにした場合には粗繊維からADFおよびNDFの値を推定することは, 困難であると思われた。またサイレージ調製中に起る成分とくに繊維質の変化を知る上にVan Soest法は一般分析法に比較して優れた方法であると考えられた。しかし各成分のエネルギー的な価値を知るためには現時点では一般分析法の方が優れており, 今後Van Soest法にエネルギー的な配慮を加えねばならないだろう。

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