組換え麹菌 Aspergillus oryzae によるイタコン酸生産

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書誌事項

タイトル別名
  • クミカエ コウジキン Aspergillus oryzae ニ ヨル イタコンサン セイサン
  • Production of itaconic acid by recombinant Aspergillus oryzae

抄録

type:短報

イタコン酸は,合成樹脂など工業製品の原料として利用されている有機酸である.工業的には生産速度の観点から主に Aspergillus terreus が使用されている.本菌において,イタコン酸はブドウ糖を原料とし,解糖系を経てクエン酸回路にて生成するシス・アコニット酸から,シス・アコニット酸デカルボキシラーゼ(CAD)により合成される.本研究では,古くから醸造に用いられてきた麹菌 A.oryzae にて,A.terreus 由来CADをコードするCAD1遺伝子を異種発現させることにより,安全なイタコン酸生産系の開発を試みた.糸状菌用のCAD1遺伝子発現ベクターを本菌に導入してCADの発現を確認した.麹菌の野生株はイタコン酸を生産しなかったのに対し,組換え菌は0.18mg/mLのイタコン酸を生産した.本研究は,イタコン酸生産性麹菌の分子育種に初めて成功したものである.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050564288503927552
  • NII論文ID
    120006521136
  • ISSN
    13464205
  • Web Site
    http://elib.bliss.chubu.ac.jp/webopac/XC18000066
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles
    • KAKEN

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