近赤外分析による凍結履歴判別法の検討

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  • キンセキガイ ブンセキ ニ ヨル トウケツ リレキ ハンベツホウ ノ ケントウ

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抄録

クロマグロにおける凍結履歴の有無を判別するために、光ファイバーケーブル近赤外分光計により近赤外領域の吸光度の測定を行った。非凍結群と凍結-解凍群間の近赤外領域(750~1050nm)における吸光度の二次微分値について両群間で有意水準1%のt検定を行い有意な差が見られた波長域の吸光度の二次微分値を用い、判別分析を行った。その結果から判別関数を作成したところ非凍結試料で85.0%(n=20)、凍結-解凍試料で100.0%(n=18)、供試料全体で92.1%(n=38)の判別率(非凍結群又は凍結-解凍の各個体を正しく凍結履歴なし又はありと判別する割合)となる関数が得られた。本研究により近赤外分析がクロマグロ凍結履歴判別に利用できる可能性が示唆された。

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