生澱粉分解酵素の酵母による高発現

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  • ナマ デンプン ブンカイ コウソ ノ コウボ ニ ヨル コウハツゲン

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抄録

放線菌E-2248株由来の生澱粉分解酵素遺伝子を酵母YNN27株で発現させ、酵素の安定的な高生産を試みた。発現プロモーターにグリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ由来のもの(GAP)を用いると、アルコールデヒドロゲナーゼ由来(ADH1)の場合より3倍近く発現量が増加した。シグナルペプチドをE-2248株のものから酵母のインベルターゼ由来のもの(SUC2)に付け替えると酵素の生産が安定すると思われた。プロモーターをADH1とGAPの二重にするとGAPのみの場合より1.3倍ほど発現量が増加した。組換え酵母より得られた酵素の温度やpHに対する挙動は、放線菌由来のものとほぼ同一であった。一方、酵母由来の酵素蛋白をSDS-PAGEで分析したところ、放線菌由来の物より見かけの分子量が大きいものであったが、pas染色陽性であったことから、宿主酵母により糖が付加されたものと思われた。

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