富山県内産特産物を利用したパンの開発
Search this article
Abstract
富山県内産里芋と自然薯の各々を小麦粉に添加し、HBにより製パンした場合のパンの品質を検討したところ、以下の結果を得た。1.里芋を添加したパンの品質。里芋に含まれる澱粉で小麦粉の5、8、10%を置換(水分を含む重量比では、小麦粉に対し60、99、126%の里芋を添加)し、製パンしたところ、比容積及び物性(弾力性、凝集性、最大荷重比)で対照よりも有意に高くなったものはなかった。しかし、里芋の澱粉で小麦粉の8及び10%を置換したパンは、香ばしくて甘味があり、味は良好と感じられた。2.自然薯を添加したパンの品質。自然薯に含まれる糖質で小麦粉の5、10、15%を置換(水分を含む重量比では、小麦粉に対し21、45、72%の自然薯を添加)し、製パンしたところ、比容積は全ての添加量区で対照と同程度以上であった。さらに自然薯の糖質で小麦粉の5%を置換したパンは、物性(弾力性、凝集性、最大荷重比)についても対照よりも有意に高くなり、もちもち、しっとり感のあるパンとして良好であると考えられた。
Journal
-
- 富山県農林水産総合技術センター食品研究所研究報告 = Bulletin of the Food Research Institute, Toyama Prefectural Agricultural, Forestry and Fisheries Research Center
-
富山県農林水産総合技術センター食品研究所研究報告 = Bulletin of the Food Research Institute, Toyama Prefectural Agricultural, Forestry and Fisheries Research Center (1), 31-34, 2010-03
富山県農林水産総合技術センター
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1050564288668770176
-
- NII Article ID
- 220000118773
-
- NII Book ID
- AA1248891X
-
- ISSN
- 21852367
-
- Text Lang
- ja
-
- Article Type
- journal article
-
- Data Source
-
- IRDB
- CiNii Articles