セイヨウカボチャのテクスチャーに及ぼす成分の近赤外分光法による非破壊評価

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タイトル別名
  • Nondestructive determination of components on texture of squash fruit (Cucurbuta maxima Duch.) using near infrared spectroscopy
  • セイヨウカボチャ ノ テクスチャー ニ オヨボス セイブン ノ キンセキガイ ブンコウホウ ニ ヨル ヒハカイ ヒョウカ

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抄録

セイヨウカボチャの粉質感に関与する成分を明らかにし,その成分の近赤外分光法による非破壊計測を行って,貯蔵中の変動を調査した。1. カボチャの粉質感は果実硬度を測定することで評価ができ,粉質と粘質を分ける境界の果実硬度は1.6Nであると判断された。2. 乾物含量と果実硬度との間には相関係数0.92の強い正の相関がみられた。また,デンプン含量と果実硬度との間には相関係数0.94の強い正の相関がみられた。3. 乾物含量用の検量モデルの決定係数(R2)は0.95,RPD値は3.4となり,実用に適応できる検量モデルが得られた。一方,デンプン含量用の検量モデルのR2は0.87,RPD値は1.8となり,乾物含量よりも精度が劣った。4. 収穫直後において,果実が粉質感を有するには,近赤外分光法を用いて非破壊的に測定した乾物含量が19%を上回る必要があることがわかった。5. 貯蔵後も果実硬度1.6N以上を保持するためには,貯蔵前の乾物含量がある一定値以上必要であることが明らかになった。乾物含量25%以上の果実では概ね30日間,および乾物含量30%以上の果実では概ね60日間,果実硬度1.6N以上を保持できた。

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