心理学における実践研究の特徴と課題 : 『教育心理学研究』の掲載論文の分析

書誌事項

タイトル別名
  • シンリガク ニ オケル ジッセン ケンキュウ ノ トクチョウ ト カダイ : 『 キョウイク シンリガク ケンキュウ 』 ノ ケイサイ ロンブン ノ ブンセキ

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説明

国内の心理学における実践研究を分析した。日本教育心理学会の機関誌『教育心理学研究』を対象とした。掲載された全ての実践研究(130 本)を考究した結果, 1)小学生と中学生が研究対象とされやすい, 2)実験や事例研究が占める割合が高く,実験は準実験として実施される, 3)教授‐学習の効果は,教科教育に関する研究が多いことが分かった。今後の課題として,実践研究の分担や役割の詳ない者が実践を行う必要性,効果の有無に加えてそれをもたらす機序の解明,当事者として実践研究に携わる責任,実用に耐える知見を希求する研究の在り方を論じた。

収録刊行物

  • 信州心理臨床紀要

    信州心理臨床紀要 18 13-40, 2019-06-01

    信州大学大学院教育学研究科心理教育相談室

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