「~なり」と「~たとたん」に関する一考察 : 意味論的観点から
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study of "-NARI" and "-TA TOTAN" : from a semantic point of view
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説明
小論は、時に関わる表現「~なり」と「~たとたん」の意義素を國廣(1982)の意味分析の方法を用いて分析し、その語義的特徴と統語的特徴を解明したものである。その結果、両表現とも<時間的直後>と<同時性>を語義的特徴として有する一方、「~なり」は、「外→内」の移動動詞の前接、及び後件または後続文に於ける前件または後件の動作主体の発話の出現という統語的特徴を、また、「~たとたん」は、動作・作用・変化を表す動詞の前接、及び変化を表す動詞群や前件の動作主体が意志的に制御できない事象を表す表現の後続という統語的特徴をそれぞれ有することが認められた。最後に今後の課題として、両表現の後件に於ける「意外性」というimplicationの有無の考察の必要性を述べた。
収録刊行物
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- 北海道大学留学生センター紀要
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北海道大学留学生センター紀要 9 1-21, 2005-12
北海道大学留学生センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564288961715712
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- NII論文ID
- 120003059591
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- NII書誌ID
- AA11172014
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- HANDLE
- 2115/45652
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles