大学生のいじめ認識についての考察--「被害者にも原因あり」をめぐって

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タイトル別名
  • The awareness of bullying among university students
  • ダイガクセイ ノ イジメ ニンシキ ニ ツイテ ノ コウサツ ヒガイシャ ニ モ ゲンイン アリ オ メグッテ
  • The awareness of bullying among university students

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説明

大学生が抱くいじめ認識において、「被害者にも原因あり」という認識は相当に根強いものである。2009年度の授業経過を事例に、この問題の所在と対応の仕方を考えた。この認識を、学生が書いた冊子「私の体験的いじめ論」と、授業最終時に行った独自アンケートと、ある学生からのインタビューを材料に考察してみた。それによって大学生の認識構造の特徴が見えてきた。さらに、「被害者原因説」に関わるいじめ認識について、文部科学省「学習指導要領」の一見したところ「正しい」提案、尾木直樹の加害者指導欠如論、NHK「中学生日記」での大討論の記録、土井隆義の「優しい関係論」、木堂椎の小説、発達障害児のいじめ被害の6 つの論議を分析し、最後にこの問題との向き合い方について提案した。

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