組織培養によるワサビの増殖および順化

書誌事項

タイトル別名
  • Propagation and transplanting of wasabi (Wasabia japonica (Miq.) Matsum.) through tissue culture
  • ソシキ バイヨウ ニ ヨル ワサビ ノ ゾウショク オヨビ ジュンカ

この論文をさがす

抄録

組織培養による効率的なワサビ苗生産を目的として,増殖培地,継代培養時のシュート塊の分割および順化温度について検討した。その結果,増殖培地の組成は,増殖率および順化での活着率からみて1/2MS+BA0.05mg/l+しょ糖30g/l+ゲランガム2g/lが適すると思われた。継代培養時にシュート塊を分割して移植すると,増殖率は3.1倍で,分割しない場合の1.3倍より高く,分割すると増殖率が向上した。また,順化における活着率が80%以上の順化温度は,未発根シュートでは15~20℃,発根苗では5~25℃であり,適温下で順化できるのであれば,植付作業が容易で,発根培養のステップを省略できる末発根シュートを順化することによって,苗生産の効率化が図られると思われた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ