児童-教師間の共演としてのIRE連鎖-対話的な学びの具現化に向けて-

書誌事項

タイトル別名
  • IRE sequence as a child-teacher co-acting For realizing interactive learning
  • ジドウ-キョウシ カン ノ キョウエン ト シテ ノ IRE レンサ : タイワテキ ナ マナビ ノ グゲンカ ニ ムケテ

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説明

教師の“Initiation(開始)”―児童生徒による“Replay(応答)”―教師の“Evaluation(評価)”の連鎖から成る会話構造であるIRE連鎖は、授業成立を支える「文法」ともいえるものである。本研究は、IRE連鎖に焦点をあてて、授業の談話記録を分析した。これは、IRE連鎖が、対話的な学びの促進要因となる条件を探るためである。分析の結果、IRE連鎖において、児童による積極的な参加が不可欠な要素であることが明らかになった。すなわち、第一に、教師とともに一定のリズムを生み出すこと。第二に教師に合わせて発言の形式を調整すること。第三に、教師とともに補い合いながら言葉を生み出していくことである。こうした三つの要素は、児童-教師間の「共演」と呼ぶことができるものである。対話的な学びを具現化するためには、教師と児童の「共演」を成立させていくことが必要である。

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