導入教材の活用と話し合いの工夫を通じ理解を深める理科授業 : 「段階的理解法」の提案

書誌事項

タイトル別名
  • ドウニュウ キョウザイ ノ カツヨウ ト ハナシアイ ノ クフウ オ ツウジ リカイ オ フカメル リカ ジュギョウ : 「 ダンカイテキ リカイホウ 」 ノ テイアン
  • Science Classes that Induce Deep Understanding through Introducing Teaching Materials and Discussions : Proposal of "Multiple-Step Learning Method"

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抄録

理科授業の中で,多くの中学生が苦手とする単元での苦手意識低減と,興味・関心を喚起する授業を目指して,凸レンズ学習,電流の回路学習の2つの物理分野で導入教材を開発しその効果を考察してきた。これらの授業手法を考察・検討したところ,(1)同一教材を段階的に複数回使用,(2)導入実験や体験に基づく気付きの喚起,(3)個人・ペア・グループの複数回作業と意見交換などの段階的実施による気付き,体験の共有,の3つの要素から成り立っていることが明らかになった。このような複数の要素を組み合わせた手法を「段階的理解法」とよぶことにする。この手法は,個々の生徒の気付きを全体で共有し,多様な理解力をもった生徒を最終的な理解に導く。さらに,段階的理解法は,新学習指導要領が求める探究的学習に繋がることが期待される。

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教育実践研究 : 富山大学人間発達科学研究実践総合センター紀要, 16号, 2022.01.11, Page 69-73

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