すれ違い時に移動ロボットが提示する横向き矢印の認知

説明

人が移動ロボットとすれ違いを行う際,見た目からでは回避方向の予測が難しいため衝突の危険がある.我々は,すれ違い時の衝突回避のためのコミュニケーション手法として,移動ロボットが進む方向を進行方向に垂直な面に提示される横向き矢印を用いて示すという手法を検討している.この手法が抱える問題として,矢印はロボットの進む方向を示しているという解釈と,すれ違う歩行者を誘導しているという解釈に分かれてしまうという問題がある.本稿では,本手法の実現が可能な矢印の提示方法の解明のため,矢印の提示タイミング・提示位置という観点から,ロボットとのすれ違いの主観映像を用いた実験によって,すれ違い時に移動ロボットが提示する横向き矢印の認知を調査した.実験の結果,すれ違いの直前に提示された矢印は「すれ違う歩行者を誘導している」という解釈をされる傾向にあった.

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