The Video-referenced Infant Rating System for Autism(VIRSA)の日本における適用可能性の検討─支援者への予備的アンケートから─

書誌事項

タイトル別名
  • The Video-referenced Infant Rating System for Autism(VIRSA)and its possible application to Japanese situation ─ A preliminary questionnaire to professionals ─

抄録

自閉スペクトラム症(以下,ASD)の早期発見・早期支援の体制づくりを検討する際,Young et al.(2020)が開発したアプリケーションThe Video-referenced Infant Rating System for Autism(以下,VIRSA)の活用は,簡便さや感度の高さなどから日本においてもその使用が期待される。しかし日本版VIRSAを開発するためには膨大な準備や臨床研究が必要となるため事前に日本における実施可能性や課題について検討しておく必要があると考えられる。以上から本研究では,日本の発達障害領域の支援者を対象としてVIRSAについての予備的なアンケート調査を行い,日本における実施可能性や課題を検討することを目的とした。結果から,VIRSAは乳幼児の人見知りや親の認識といった要因の影響を受けづらく,また簡便であることなどから支援者にとって魅力的であると感じられたものの,スクリーニングツールとして使用するためには文化差や実施方法の工夫,その後の支援体制の検討など,検討しなくてはならない課題があると考えられた。

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