『ロキフェールの戦い』における妖精モルガーヌ―「アーサー王物語」の「武勲詩」への影響―
書誌事項
- タイトル別名
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- La fée Morgane dans la Bataille Loquifer : à propos de l’influence du roman arthurien sur la chanson de geste
説明
「武勲詩」は,『ローランの歌』を皮切りとして11世紀後半に生まれ,12世紀中頃に初期の作品群が成立し,13世紀に3つの詩群が形づくられた。そして,こうした潤色過程で「アーサー王物語」の特徴的な要素を取りこみ,ジャンルの革新を行った。「ギヨーム・ドランジュ詩群」に属する『ロキフェールの戦い』の「アヴァロン・エピソード」がその典型例であり,その中ではアーサー王の異父姉妹モルガーヌが中心的な役割を演じている。現世の勇者レヌアールを異界アヴァロンへと連れ去る妖精モルガーヌは,妖女であると同時に極端な母性愛を見せる両義的な存在である。
収録刊行物
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- 人文研紀要
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人文研紀要 102 321-350, 2022-09-30
中央大学人文科学研究所
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050576037420094848
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- ISSN
- 02873877
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB