遠隔授業の授業形式に関するアンケート調査

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  • A Questionnaire Survey on Class Styles in Online-Based Teaching Lectures
  • エンカク ジュギョウ ノ ジュギョウ ケイシキ ニ カンスル アンケート チョウサ

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論文

【目的】新型コロナウイルスの感染が拡大している状況の中で、大学における学修については、感染防止を徹底しつつ、対面授業と遠隔授業を効果的に実施し、充分な学修機会をえられるようにすることが文科省の指針より示されている。一方で、学生はどのような遠隔授業が学修の面で、有益なものになると考えているのか、どのような授業形式を好むのかについては、不明な点が多い。そこで、本研究では、遠隔授業の授業形式に関するアンケート調査の結果から検討することを目的とした。 【方法】対象は、スポーツ医科学系の講義科目の受講者259名であった。受講者に対して、遠隔授業の形式として、授業資料を配信する資料配布型の授業、資料と音声による解説があるラジオ型の授業、授業動画の視聴によるビデオ型の授業のそれぞれについてどの程度好きであるか、5 段階評価によるアンケート調査を実施した。また、ビデオ会議ツールを用いた同時双方向型の授業を導入した場合に、授業が受けやすく、理解しやすくなるかについても調査した。 【結果】本研究の結果、授業の形式として、好き以上の回答の割合が最も高かったのはビデオ型の授業形式であり、81.2%の学生が好き以上の回答を選択した。資料配布型の授業形式は、好き以上の回答を選択した学生が、最も少なかった(24.1%)。ラジオ型の授業では、57.3%の学生が好き以上と回答した。同時双方向型の授業の導入については、授業が受けやすくなり理解しやすくなると回答した割合は、29.3%であった。 【結論】これらの結果から、遠隔授業の実施形式として、学生の多くは、ラジオ型またはビデオ型の遠隔授業を好む傾向が示された。また、同時双方向型の遠隔授業は、学生の学修に対して、必ずしも最適ではない可能性が示された。

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