ヒストグラムの指導に関する実践的考察

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  • Practical considerations on teaching histograms

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説明

ヒストグラムから確率密度関数の分布曲線へとつなげる学習には、対象とする量が連続量であることが根底にある。そのことを踏まえ、直感で切った10cm のテープカットを使って、①階級や階級の“以上”“未満”の必要性、②連続量の場合のヒストグラムおよび度数分布表の作成、③面積が度数を表していること、④縦軸の値は度数密度、相対度数密度であることを学習する授業実践に取り組んだ。その結果、①と②については、連続量(測定値ではなく真の値)を用いることで、概念や用語が自然な形で導出され、生徒の理解につながった。③と④については、面積が度数を表すことから、長方形の縦の長さが度数密度であることが導かれるが、生徒にとって理解するのは難しい内容であった。ヒストグラムの1 つ1 つの柱は面積図であるから、小学校から1 あたり量の学習で、かけわり図や面積図を使って教えることが必要である。

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