ヒストグラムの指導に関する実践的考察
書誌事項
- タイトル別名
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- Practical considerations on teaching histograms
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説明
ヒストグラムから確率密度関数の分布曲線へとつなげる学習には、対象とする量が連続量であることが根底にある。そのことを踏まえ、直感で切った10cm のテープカットを使って、①階級や階級の“以上”“未満”の必要性、②連続量の場合のヒストグラムおよび度数分布表の作成、③面積が度数を表していること、④縦軸の値は度数密度、相対度数密度であることを学習する授業実践に取り組んだ。その結果、①と②については、連続量(測定値ではなく真の値)を用いることで、概念や用語が自然な形で導出され、生徒の理解につながった。③と④については、面積が度数を表すことから、長方形の縦の長さが度数密度であることが導かれるが、生徒にとって理解するのは難しい内容であった。ヒストグラムの1 つ1 つの柱は面積図であるから、小学校から1 あたり量の学習で、かけわり図や面積図を使って教えることが必要である。
収録刊行物
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- 三重大学教育学部研究紀要 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践
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三重大学教育学部研究紀要 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践 74 (2), 181-190, 2023-03-17
三重大学教育学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050577199130941056
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- NII書誌ID
- AA12097333
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- HANDLE
- 10076/00021108
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- ISSN
- 18802419
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB