一般健常群に対する催眠による自我強化法(ES-AGR)の効果 ―強い首尾一貫感覚(SOC)を有する人々のリソースの探求―

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タイトル別名
  • イッパンケンジョウグン ニ タイスル サイミン ニ ヨル ジガ キョウカホウ(ES-AGR)ノ コウカ : ツヨイ シュビ イッカン カンカク(SOC)オ ユウスル ヒトビト ノ リソース ノ タンキュウ

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抄録

本研究では,催眠による汎用性のあるリソースの活性化を目的とした自我強化法(Ego-Strengthening technique of Activates Generic Resources: ES-AGR)が心身の状態に及ぼす影響について,一般健常群を対象に検討した。その際,多くのリソースを動員してストレスに対処できると考えられる首尾一貫感覚(Sense of Coherence: SOC)の強い人々に注目した。調査協力者は,一般大学生16名であった。分析の結果,心身の状態のPre scoreとPost scoreに有意差が確認されず,SOCの群別で検討しても同様であった。しかし,一定の効果量が示されたことから, SOCの弱い人々であっても,ES-AGR は肯定的な影響を及ぼす可能性が示された。また,2名の心身の状態は高い値から理論的中央値付近まで低下したが,いずれも自由記述の結果が肯定的であった。さらに,一部の調査協力者にリソースにアクセスしたと考えられる記述が確認された。

収録刊行物

  • 人間と環境

    人間と環境 20 29-40, 2024-03-31

    人間環境大学人間環境学部研究企画委員会

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