備中神楽の神歌および口上の現代英語訳 2(「大国主命の舞」「大蛇退治」)

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抄録

新見公立大学健康科学部地域福祉学科では、前身の新見公立短期大学地域福祉学科が1996年に開設以来、新見地域に伝わる地域文化である備中神楽を、短期大学時代には「地域文化演習」、4年制大学になってからは「地域文化実習」という名称の授業科目の一部として取り入れ、地域の神楽社より非常勤講師を招き、学生に対して指導をしてもらっている。2020(令和2)年度から4年制大学としての「地域文化実習」が始まるにあたり、専任教員で英語を専門とする筆者が科目コーディネーターとなった。毎年度学生たちは身に付けた備中神楽を地域文化実習発表会の場で披露しているが、2020(令和2)~2021(令和3)年度においては、新型コロナウイルス感染症感染拡大の懸念から、地域在住の外国出身者に対しては地域文化実習発表会の案内はできなかった。しかしながら、同発表会は地域住民に対して学生たちが学んできたことを披露する場であるとともに、地域に住む外国出身者に日本文化を紹介するための機会ともなり得る。この度、本学の地域文化実習の非常勤講師であり備中神楽の唐松社の池田利文先生が文書化した演目ごとの神歌および口上1)について、池田先生から英語への翻訳の許可をいただき、ここに紹介する。なお、翻訳にあたっては現代人に理解しやすい英文とすることを目的としており、原文の雰囲気を忠実に再現することは今回の翻訳の目的ではないことをお断りしておく。

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