青年期の心理的距離感の葛藤へのアプローチ方法の検討 --アタッチメント理論の観点から--
-
- 加藤, 結芽
- 臨床心理学コース博士後期課程2回生
書誌事項
- タイトル別名
-
- Examination of Approaches to Conflicts in Psychological Distance During Adolescence: From the Perspective of Attachment Theory
- セイネンキ ノ シンリテキ キョリカン ノ カットウ エ ノ アプローチ ホウホウ ノ ケントウ : アタッチメント リロン ノ カンテン カラ
この論文をさがす
説明
青年期には,親に代わる他者,主に友人や恋人などのピアとの関係が重要になるが,青年は「個」も「関係」も発達途上であり,親密な関係をもちたいが傷つけあうことを恐れており,個が確立していないため離れることも難しい。このように,他者との心理的距離のとり方や親密さをめぐる葛藤は,青年期の重要なテーマである。このような重要な他者との関係には,アタッチメント理論が関係しているため,本稿ではまず,アタッチメント理論について概観した。そして,青年期のピアとの関係における心理的距離感の葛藤について,アタッチメント理論に着目して検討した。なお,葛藤には,意識されている葛藤と,意識的には表現されにくい無意識的葛藤があるため,心理的距離感の葛藤の中でも,無意識的葛藤に迫るための手法について検討した。その結果,ロールシャッハ法のイメージカードを用いて,感情カテゴリーに着目して分析を行うことが有効であることが示された。
収録刊行物
-
- 京都大学大学院教育学研究科紀要
-
京都大学大学院教育学研究科紀要 70 29-42, 2024-03-22
京都大学大学院教育学研究科
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050581533886102656
-
- NII書誌ID
- AA11332212
-
- HANDLE
- 2433/287536
-
- NDL書誌ID
- 033457102
-
- ISSN
- 13452142
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDLサーチ