青年期の心理的距離感の葛藤へのアプローチ方法の検討 --アタッチメント理論の観点から--

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タイトル別名
  • Examination of Approaches to Conflicts in Psychological Distance During Adolescence: From the Perspective of Attachment Theory
  • セイネンキ ノ シンリテキ キョリカン ノ カットウ エ ノ アプローチ ホウホウ ノ ケントウ : アタッチメント リロン ノ カンテン カラ

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抄録

青年期には,親に代わる他者,主に友人や恋人などのピアとの関係が重要になるが,青年は「個」も「関係」も発達途上であり,親密な関係をもちたいが傷つけあうことを恐れており,個が確立していないため離れることも難しい。このように,他者との心理的距離のとり方や親密さをめぐる葛藤は,青年期の重要なテーマである。このような重要な他者との関係には,アタッチメント理論が関係しているため,本稿ではまず,アタッチメント理論について概観した。そして,青年期のピアとの関係における心理的距離感の葛藤について,アタッチメント理論に着目して検討した。なお,葛藤には,意識されている葛藤と,意識的には表現されにくい無意識的葛藤があるため,心理的距離感の葛藤の中でも,無意識的葛藤に迫るための手法について検討した。その結果,ロールシャッハ法のイメージカードを用いて,感情カテゴリーに着目して分析を行うことが有効であることが示された。

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