グループ回想法を用いた人生の振り返り : 大学公開講座における回想法の事例をもとに

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タイトル別名
  • グループ カイソウホウ オ モチイタ ジンセイ ノ フリカエリ : ダイガク コウカイ コウザ ニ オケル カイソウホウ ノ ジレイ オ モト ニ
  • A review of life using group reminiscence therapy

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説明

回想法は単に過去を懐かしみ昔の思い出に浸ることを促すものだけでなく,過去を現在に活かすという心理的援助技法である。その上,回想が他者に語られるという点において,「分かち合う」という社会的機能も大きく関与する。本報告では,グループ回想法を用いて自分の人生を振り返るという作業を通して,過去を現在に活かし,それを未来に活かすことができるのかを検討することを目的とした。グループ回想法に参加したのは9名(男性5名,女性4名)であり,年齢幅は37~ 82 歳(平均63.89 歳)であった。8回のセッションで5テーマの回想法を実施した。その結果,5回の文章数は4回目の旅行をテーマにした回想法で有意に多かった。参加者別で文章数に有意差が認められなかった。「分かち合い」は,回想法の回数を経るに従って活発になった。今後,回想法を通して,回想を他者に語り,分かち合うことで過去を現在,未来に活かせているかを検討する必要がある。

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