生活習慣変容過程における女性のもつストレングス

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タイトル別名
  • セイカツ シュウカン ヘンヨウ カテイ ニ オケル ジョセイ ノ モツ ストレングス
  • 生活習慣変容過程における女性のストレングス
  • The strengths of women in the process of lifestyle transformation

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説明

目的:本研究では,生活習慣の変容過程において女性のもつストレングスの内容を明らかにすることを目的とする. 方法:本研究に同意を得られた30歳代から60歳代の女性9人を対象とした.データ収集は,インタビューガイドに基づき一人当たり約30分間から1時間の半構造化面接により行った.対象者の言葉を逐語録に起こし,生活習慣変容過程において本人のもつストレングスの内容を質的帰納的に分析した.研究にあたっては,所属機関の臨床研究倫理審査委員会の承認を得た. 結果:生活習慣変容過程における女性のストレングスとして,【長期的展望で自分の生き方をみつめる力】,【人との関わりの中で自分自身の存在を認識する力】,【きっかけがあれば生活習慣の変容に向けて行動できるという自己認識力】,【ストレスに対応しコントロールする力】,【自分の傾向や生活を分析する力】,【試行錯誤を繰り返し再構築していく力】の6カテゴリが抽出された. 考察:生活習慣変容過程における女性のストレングスは,男性に焦点をあてた先行研究と類似していた.そして,ストレングスは,過去・現在・未来へと続く時間軸の中で,他者との相互作用により引き出されていた.さらに,ストレングスの内容は認識面にとどまらず,“コーピング”“分析”“再構築”といった行動面をも含んでいた.本研究結果より,生活習慣病予防のための保健指導に,ストレングスの概念を取り入れることの重要性が示唆された.

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