平面と遊ぶ主体:アニメや漫画のキャラクター・イメージのトランスメディア的拡散

書誌事項

タイトル別名
  • Subject playing with flat images: Transmedia spreadability ofanimeandmangacharacter images
公開日
2023-10-13
資源種別
journal article
権利情報
  • © 2023 Watabe K. This is an open access article distributed under the terms of the Creative Commons Attribution License, which permits unrestricted use, distribution, and reproduction in any medium, provided the original work is properly cited.
  • Creative Commons Attribution 4.0 International
公開者
F1000Research

説明

日本においてはアニメや漫画のキャラクターは公私の別なく様々な場所で目にするものである。平面的に描かれた二次元の線画であることがキャラクターが作品世界やメディアの境界線を超えて流通することを可能にしている。キャラクターのトランスメディア的拡散とその中での我々の生がどのようなものであるかを理解するためには、個別の作品を単位とした分析では不十分である。したがって、本稿はアニメや漫画の研究者の人間主体とキャラクターとの関係についての議論を概括し、それらを三次元の時空間を強調するリアリズム的傾向を有していた映画研究における主体形成の議論と比較する。精神分析の影響を受け一点透視図法をモデルにした縫合や男性のまなざしの議論が二次元性を下位に置くのに対して、トーマス・ラマールは日本のアニメの多平面的イメージの場に対する脱一点透視図法的な関係性を定式化した。これをカルチュラル・スタディーズやファン研究のオーディエンスの能動性を強調する傾向と接続することで、本稿は平面的イメージに対する脱一点透視図法的関係は二次元のイメージとの遊戯的戯れを通した主体形成の複雑性を理解する一助となることを議論する。

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ