テーダー, スラッシュおよびストローブマツ林の大型土壌動物について

書誌事項

タイトル別名
  • On Soil Macro-animals in a Loblolly, a Slash and a White Pine Plantation.
  • テーダー , スラッシュ オヨビ ストローブマツリン ノ オオガタ ドジョウ ドウブツ ニ ツイテ

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説明

テーダーマツ, スラッシュマツおよびストローブマツ幼令林で, 大型土壌動物の調査を行ない, とくに, テーダーマツ, スラッシュマツ林では立木密度の変化にともなう種類組成, 個体数, 現存量の変化を調らべた。個体数, 現存量は立木密度の増大にともなって大きくなり, スラッシュマツ林の高密度林分では120 - 160g/m_2の現存量を示した。また, 立木密度の増大一閉鎖にともなって, コオロギ類, アリ類は減少し, ミミズ, ムカデ, ダンゴムシ, ヒメフナムシ, クモ類が増加した。大型土壌動物の現存量はスラッシュマツの高密度林分を除いて, 落葉層よりも土壌中に大きい。スラッシュマツの高密度林分には大型のミミズ類が落葉層中に生息するため, 落葉層中に大きな現存量を示した。土壌動物が土壌の改良に大きな役割をはたしているはずであるが, 土壌の理化学的性質と土壌動物の現存量の間に, 明瞭な関係は見いだせなかった。しかし, 大きな土壌動物の現存量を示した林分では, 土壌動物は深くまで分布していた。ミミズ類の多い林分では, ミミズ類による落葉摂食量も大きいものと考えられたが, 落葉の分解率との間に明瞭な関係は見いだせなかった。

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