『タイガーと呼ばれた子』にみられる被虐待児への「癒し」の教育 : 「リハビリテーション」の教育と「ハビリテーション」の教育

書誌事項

タイトル別名
  • The Process of Healing Education for Survivors from Child Abuse in Torey Hayden's The Tiger's Child : From the Education of Rehabilitation to the Education of Habilitation
  • The Process of Healing Education for Survivors from Child Abuse in Torey Hayden's The Tiger's Child : From the Education of Rehabilitation to the Education of Habilitation
  • タイガー ト ヨバレタ コ ニ ミラレル ヒギャクタイジ エノ イヤシ ノ キョウイク リハビリテーション ノ キョウイク ト ハビリテーション ノ キョウイク

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説明

本稿では、トリイ・ヘイデンのノンフィクション小説『シーラという子』の続編ともいえる作品『タイガーと呼ばれた子』を取り上げ、被虐待児に対するより良い教育方法を模索する。この作品では、小学校の特殊学級担任時代に教師として教育にかかわった、問題児であり被虐待児シーラと数年後に再会したトリイが、自らの「癒しの教育」がシーラに与えた影響の大きさと、それがトリイのクラスを卒業した後のシーラ自身に必ずしも良い影響を及ぼしてはいなかったことを、そしてさらなるトラウマを与えていたことを、ティーンエイジャーとなったシーラから指摘され、衝撃を受ける。しかしながらトリイは、そのショックを受け止め、シーラとさらに関わりを持ち続けることで、二人が抱えるトラウマを再認識し、そのトラウマを乗り越える新たな「癒しの教育」を見つけ出す。その過程を、トラウマからの「リハビリテーション」と「ハビリテーション」の違いという視点から考察する。

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