「やまぐち黒鶏」 及びそれを用いたコマーシャル地鶏「長州黒かしわ」の胸肉中のアンセリン・カルノシン含量と肥育期間及び品種・系統との関係

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タイトル別名
  • ヤマグチ クロドリ オヨビ ソレ オ モチイタ コマーシャル ジドリ チョウシュウ クロ カ シワ ノ ムネニク チュウ ノ アンセリン カルノシン ガンリョウ ト ヒイク キカン オヨビ ヒンシュ ケイトウ ト ノ カンケイ

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抄録

山口県が造成した地鶏用種鶏「やまぐち黒鶏」とそれを用いたコマーシャル地鶏「長州黒かしわ」の肥育期間と胸肉中のアンセリンとカルノシン含量との関係を調査した。また、「やまぐち黒鶏」の造成に用いた品撞・系統の鶏についても調査し、比較検討を行った。①「やまぐち黒鶏」の胸肉中のアンセリンとカルノシン合計量は、17週肥育が最も多く、1,628mg/100mgであった。②「やまぐち黒鶏」と「ロード・アイランド・レッド」を交配した「長州黒かしわ」 では、合計量は14週肥育が最も多く1,819mg/100gであった。「ホワイトプリマスロック」と比較すると、雌では最大で1.6倍を超え、雌雄平均{直でも約1.5倍であった。③造成に用いた品種・系統を14週齢肥育して比較すると、「ロード・アイランド・レッド」が最も多く、1,609mg/100gであった。「軍鶏」と「黒柏」は、「ホワイトプリマスロック」と差はなかった。④「やまぐち黒鶏」と「長州黒かしわ」の胸肉中には機能性成分であるアンセリンとカルノシンが多く、このことは、後発の地鶏が既存のブランド地鶏との競争の中で差別化を図る上でかなり有利な特性であると考えられた。

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