国内の緑茶飲料原料茶葉供給における企業間取引の成立条件

書誌事項

タイトル別名
  • Business Relations between Green Tea Beverage Corporations and Suppliers of Tea Ingredients in Japan
  • コクナイ ノ リョクチャ インリョウ ゲンリョウ チャバ キョウキュウ ニ オケル キギョウカン トリヒキ ノ セイリツ ジョウケン

この論文をさがす

抄録

本稿の目的は,緑茶飲料の原料が,中国産から国産に転換しつつある状況において,国内の茶産地から緑茶飲料の原料茶葉をより多く供給することが可能であることを実証するため,国産の緑茶飲料用原料茶葉供給を推進しうる企業間取引の成立条件について明らかにすることである。茶関係の統計資料の分析および緑茶飲料原料用の茶葉を扱う製茶企業への聞き取り調査により,原料茶葉供給における企業間取引が成立するための基本的条件として,平坦部の茶園において生産の機械化を進め,大規模な茶園および荒茶加工施設を設置することによって,低位原料茶葉価格を実現することの必要性が明らかとなった。また同時に,そうした低位原料茶葉価格を実現する上で,製茶企業が契約に基づいて大手茶系飲料メーカーと原料茶葉を一括して取り引きすることの重要性も明らかになった。

収録刊行物

  • 農村研究

    農村研究 (114), 25-34, 2012-03

    東京 : 食料・農業・農村経済学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ