東日本大震災後における食品の放射能汚染に関する消費者意識と夕食メニューの変化

書誌事項

タイトル別名
  • Impact of Radioactive Contamination of Produce by Great East Japan Earthquake on Dining Menus and Relevant Change
  • ヒガシニホン ダイシンサイ ゴ ニ オケル ショクヒン ノ ホウシャノウ オセン ニ カンスル ショウヒシャ イシキ ト ユウショク メニュー ノ ヘンカ

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説明

本稿は,東日本大震災後1年経過した時点における大震災による夕食メニューへの影響と,その影響が半年経過時点と1年経過時点でどのように変化したのかを明らかにすることを目的とする。首都圏に住む2人以上世帯の20歳以上の主婦300名を対象とするWebアンケート調査を実施した。大震災前1年間と後1年間の自宅での夕食メニューの出現数を比較すると,メニュー数は減少したことがうかがわれた。食材の購入時,産地を以前より気にするようになったメニューとして,単品生野菜,生の果物,魚の煮物・焼物等,刺身類があげられた。主婦の多くは,夕食のメニューを決める時に,またスーパー等で食品の買物をする時に放射性物質に関する情報を考慮していた。上記2つの項目について,大震災後半年経過時点と1年経過時点で考慮度合はほぼ同程度であった。食品別に「放射性物質の検査結果情報を知りたい食品」の回答割合をみると,野菜,牛乳,魚介類の順であった。また半年経過時点と1年経過時点のいずれでも野菜と魚介類の回答割合は高水準を維持していた。

収録刊行物

  • 農村研究

    農村研究 (115), 1-12, 2012-09

    東京 : 食料・農業・農村経済学会

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