働く青年の学びに果たす学習の「場」の役割 --ラボール学園の学習者の体験を手がかりに--

HANDLE Web Site 参考文献19件 オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Roles of "Field" of Learning for Young Working People's Learning: A Case of "Labor Gakuen"
  • ハタラク セイネン ノ マナビ ニ ハタス ガクシュウ ノ 「 バ 」 ノ ヤクワリ : ラボール ガクエン ノ ガクシュウシャ ノ タイケン オ テガカリ ニ

この論文をさがす

抄録

本稿の目的は、働く青年の学びの「場」が果たす教育的役割について、学習者の立場から考察することである。現在特に活発な活動をしている働く青年を対象とした教育/学習の「場」の一つである、京都勤労者学園(1957-現在)を具体的な対象とする。この作業を通して、教育/学習活動の「場」が働く人々の生涯をより充実させるために果たし得る役割は何かという、筆者の問題関心について、考察するための手がかりを得たい。考察の結果、学習者にとって「場」の「学習資源・学習環境の提供」「思いのままに活動できる空間」「集団活動の拠点」「交流の創出」「小集団形成」の具体的役割が学習者の生活や生涯を充実させるために重要であり、それらの役割を担保した要素として、(1)講義外の時間にも使える空間、(2)講師以外の指導者、すなわちより年齢が近くて身近な「チューター」の存在、(3)常設の「教室」の存在が重要視されていることが見出された。

収録刊行物

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ