奈良県のイチゴにおけるナミハダニ黄緑型の薬剤感受性と抵抗性リスク解析について

書誌事項

タイトル別名
  • Toxicities of some insecticides and resistance risk analysis of two-spotted spider mite on strawberry in Nara
  • ナラケン ノ イチゴ ニ オケル ナミハダニ キミドリガタ ノ ヤクザイ カンジュセイ ト テイコウセイ リスク カイセキ ニ ツイテ

この論文をさがす

抄録

本県の促成イチゴ栽培において問題となるナミハダニ黄緑型について,薬剤感受性検定を行ったところ,ビフェナゼートとアセキノシルの効果が高かった。また,シエノピラフェン,シフルメトフェン,ピフルブミドおよびピフルブミド+フェンピロキシメートは感受性が低下していた。さらに,2014年,2015年および2018年に実施した薬剤感受性検定の結果から,ビフェナゼートとアセキノシルの感受性が回復している可能性が示唆された。ガイドライン案による抵抗性リスクレベル解析を行ったところ,リスクレベル1の薬剤系統数が3つの圃場数は減少しており,本県で化学農薬によるナミハダニ黄緑型の防除が困難になっている状況が示唆された。このことから,今後,生物的防除や物理的防除によるナミハダニの防除体系をより普及させていく必要があると考えられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ