土砂災害に関する地質学的,土質工学的研究(Ⅲ)—土砂災害発生の素因について—

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タイトル別名
  • Geological and geotechnical studies on the sand disaster (III) Original factors in the sand disaster
  • 土砂災害に関する地質学的,土質工学的研究-3-土砂災害発生の素因について
  • ドシャ サイガイ ニ カンスル チシツガクテキ ドシツ コウガクテキ ケンキュ

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抄録

土砂災害の発生を予見し, 適切な防災対策を施すには, 被災地を調査して, 被害発生上の素因を究明する必要がある. 八栗五剣山を中心として, 7617号台風の豪雨による土砂災害の被災地6ヵ所を調査した結果から, 素因として次の項目が見出された. 1. 花崗岩風化層の厚さとその連続 2. 土の物理・工学的性質の不連続生 すなわち, 数十センチから数メートルの風化層が渓流沿いに連続している場合には, 渓流型災害となり, また物理・工学的性質が著しく異なった2種の土が接している地点から, 不均一性災害が起こりやすいことが明らかとなった. これらはいずれも潜在的因子であるが, 顕在的なものとして, 地形および植生によってある程度素因を判定できるのではないかと考えられる.

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