テクネチウム95mの電子飛跡検出型コンプトンカメラ撮像

書誌事項

タイトル別名
  • Electron-tracking Compton camera imaging of technetium-95m

抄録

電子飛跡検出型コンプトンカメラ(ETCC)を用いて放射性同位元素$^{95m}$Tcの画像撮像を実施した。$^{95m}$Tcは、204, 582, 835keVの3本の$\gamma$線を放出し、濃縮同位体$^{95}$Moを用いて$^{95}$Mo(p,n)$^{95m}$Tc反応で合成される。濃縮$^{95}$Mo同位体三酸化物の再利用について実験を実施し、再生率70$\sim$90\%を達成した。画像は3本の$\gamma$線それぞれを用いて解析し取得した。その結果、$\gamma$線エネルギーが高いほど空間分解能が向上することが判り、$^{95m}$Tcのような高エネルギー$\gamma$線放出核を利用することで、ETCCが人体の深部の組織や器官の医療画像撮像に有効であることを示唆する結果を得た。

収録刊行物

  • PLOS ONE (Internet)

    PLOS ONE (Internet) 13 (12), e0208909_1-e0208909_12, 2018-12

    Public Library of Science

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ